07.17
茅の輪くぐりを終えてコンコンチキチンが聞こえたらまた暑い夏がやってくる
夏越の祓は毎年6月30日に神社の境内につくられた茅の輪をくぐって、今年前半の穢れを祓って無事に過ごせたことに感謝し、後半も元気に過ごせるよう祈る行事です。
忙しくて茅の輪くぐりに行けない人は、水無月にちなんで和菓子の水無月をいただくのも立派な夏越の祓です(笑)
| 茅の輪のくぐり方 基本的には、左まわり → 右まわり → 左まわりと8の字を描くように3回茅の輪をくぐって回ります
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毎年この大祓を済ませると京都では約1ヶ月間に渡る祇園祭が始まります。町中で「こんこんちきちん」というお囃子が聞こえだすと、ああ今年もまた暑い夏がやってきたなと思うのです。
三方を山に囲まれた地では自然の移り変わりを目で見て感じるのに加えて、寺社仏閣の多い京都ではそれに伴う行事が年中行われるので、祭り事が四季を教えてくれるという感覚が京都人には染みついているのです。
さて長い梅雨が明けるかどうかで毎年雨が気になる頃に祇園祭がクライマックスを迎えます。宵山で人の波に押されながら山鉾の提灯を眺め、粽(ちまき)を買って帰る。1ヶ月に渡るこの一大行事は最終山鉾巡行で幕を閉じます。
そして祇園祭が終わればいよいよ京都に本格的な夏の到来です。
この季節の旬と言えば何といっても鱧(はも)料理。京の奥座敷貴船の川床(かわどこ)でおつくり・酢の物・焼き物・お吸物・鱧寿司などの鱧づくしをいただきながら涼を取るのがこの頃の楽しみ。
ちなみに市内の先斗町や木屋町にある料理店の鴨川でも川床は見られますがこちらは川床(ゆか)と読むようです。
京都独特の風の無い暑さ。35度以上の猛暑日の日数が日本最多といわれる京都の夏を祭りごとや季節の食べ物を日常の楽しみとして乗り切るのです。
国際観光都市といわれる京都でも、流石に寒い冬とくそ暑い夏は観光客もまばらになり、辛い気候の頃こそ京都人が京都を楽しめる季節でした。
今では1年中どこへ行っても観光客でごったがえすようになってしまいましたが...
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