04.03
過去と現在、未体験のゾーンの比較 Part2
日経は2月22日に過去最高値38915を捕え、更には3月1日に未曽有の40000円を付けました。
今回は34年前も今も未体験のゾーンに入ってきたわけですが、両時期の時代背景からいろんな角度を比較していきたいと思います。
そうすることでこの先の対応が見えてくるかもしれないとの期待を込めて。
比較は1989年と20240年としていきます。
日本の人口
1989年時点では人口は増加中であったが現在は減少中と真逆にある。
土地の価格
過去は全国的に上昇していたのに対して現在は大都市圏など限定で上昇。
要因を見てみると過去は景気上昇に伴う土地価格上昇であったが、現在は原材料高騰による上昇である。
企業価値
株式を見ていくとPER(株価収益率)は過去が60倍、現在は5.6倍。
PBR(株価純資産倍率)は過去16倍で現在は1.5倍。
いづれも10倍の差が見られます。
投資家のシェア
外国人投資家の比率は過去が11%に対して現在は実に70%のシェアを占めているのですね。
流石にこれだけのシェアだと外人が売れば下がり、買えば上がるという市場になっているわけです。
為替レート
それではドル円を見ていきます。
年間ベースの為替レートは1989年が138円、現在は140円。
一見するとどちらも同水準に思えるのですが、実は過去は220円からの下げで円高になったのに対して現在は120円からの円安であるのですね。
冷戦終結と東西分裂
1989年はベルリンの壁が崩壊した年でした。
これで大国米ソの冷戦は終結しアメリカ覇権による資本主義がこの後独走するのですが、皮肉にも日本はここからバブル崩壊が始まり経済が下がり続けるのです。
2024年現在はアメリカを筆頭に西側諸国と中国ロシアなどによるBRICSとの対立が強くなっている現状です。
34年前と現在、どちらも史上最高値を付けたという同じ条件下で、様々な角度から状況を比べてみたのですが、ほとんど一致することはなく、むしろ真逆の状況であるとの発見が驚きであるのです。
少し前までは過去最高という目標に向かって上昇していく相場であったが、現在は目標をクリアし更には40000円という未曽有の領域に入ったわけです。
あえて同条件を探すならばかつても今も天井の見えない相場に来たということです。
先の見えない相場はどこまで向かうのか。
この局面では先ずは「大きなふるい落としにされない事」を頭に入れておくことが重要です。
建て玉の長期保有、日をまたいでの持越しは控えてデイトレードやスキャルに徹する。
あえて言えば短期売買に徹することでボラ拡大の恩恵をいただく。
更には大天井も急落の中で利益を狙えるわけです。
大相場ではこれまで相場を横目て見ていた人達の新規参入を迎えた時、皮肉にも下落が始まります。
そして高値掴みをした人達が諦めて投げたところから本格的下落のスタートです。
この記事を書いている3月12日現在、40340円の高値から2000円以上下げて調整局面に居るのですが、この後の場面を見定めていきましょう。
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