2012
03.19

20代の時にその頃スキーが好きで白馬に住んだんだ Part 2

ノマド

えーー随分前の話になりますが「白馬村に住んだ時の話」の続きです。

>> 20代の時にその頃スキーが好きで白馬に住んだんだ Part1

 

遙か昔僕がまだ20代の頃スキーが好きで突然長野県の白馬村に住んだことがありまして。
そこでの生活は先ず庭に芝を植えるところから始まりました。

植木屋のおっさんに「芝生を植えてくださいまし~」と電話してから待つこと4ヶ月。

雪国の時間の流れの優雅さに癒され(ほんまはイライラしながら)、まあとにかくは庭一面に芝が植わったわけです。

「おおー!なかなか青々として気持ち良いでないの」と感激したのはその日1日だけ。

芝生って実は伸びるんですよ(知らんかった)

伸びるんなら刈らなしゃーないやろ。
早速、電動の芝刈り機を買ってきまして庭の端から端まで生まれて初めての芝刈りです。

これが中々大変なんですよねぇ。

何しろ庭が300坪もあるもんやから朝から初めて昼飯休憩して、そしてまた芝刈ってと。
大体全部刈り終わるのが夕方になるんです。

それでも綺麗に刈り揃った芝は気持ちが良いんですねぇ

「よっしゃ、綺麗になったで」

1日作業した疲労感とやり終えた達成感とが入り混じりしばし庭にたたずむオレ(どないしゃはったんですか~?)
その日の夕飯の美味いこと。

しかーーし!

翌日朝起きて庭に出てみたら

「なんやと!また伸びてるやないかい」

早い、恐ろしく早い。

それでもうこうなったら意地や!て感じで、また朝から芝刈り機引っ張り出して刈るわけです。

夕方くたくたになって、よし!今日もやったぞ。
しかしまた翌日には延びた芝を刈るんですわ。

そんな感じで1年目の白馬の夏はずっと芝刈りで終わりました(なんじゃそら)

 

さて雪国の夏は短い...というか冬が早い。

なんと10月の末にはもう初雪が降りました。ちょっと感動なんです。

この頃になるともう芝も伸びなくなってるんですねこれが。

「おお、ようやく芝刈りから解放されるのかぁ」

しかし雪国の冬は早い(なんべんも言うな)

豪雪地帯の白馬では雪が降りだしたら、そらもう積もる。
そんなもん村の人からしたら当たり前やろうけど都会の人間にはびっくりなわけです。

確かにスキーが好きで移り住んだのだから、これは当然といえば当然なんだけどとにかく積もる。

一晩中降り積もった雪は朝になったら玄関の外は背丈まで雪が積もってしまってるから出られん。

こら大変や!

流石に庭中の雪は無理でも玄関から前の道路までは何とかして雪かきをせなあかん。

そこで今度は除雪機なるものを買ってくるんです。
除雪機なんて都会の人は見たこともないと思うけど、信州ではこれはもう一家に一台必需品です。
下手したら2回まで雪積るときもあるくらいで、これが無かったら生活できない環境ですから。

でかい!何て言うの?集めた雪を吹き出すエントツみたいなの(名前忘れました 笑)は背丈ほどある。

これを使って玄関から道路まで雪を搔いて道を作るわけです。
かき集めた雪は道路に全部飛ばします。

この作業も中々慣れないと大変で初めての者にはやっぱり時間かかるんです。

どっどっがっがっーと除雪機を操作しながらまあなんとか生活の為の道は確保できたやろ。
極寒に耐える為スキーウェア着込んで初めてたのが終わったころには汗かいてTシャツだけになるほど。

これさえやっておけば郵便屋さんも来れるし、買い物だって出掛けられる。

やり終えた時には芝刈りに次いでまたまた充実感に酔いしれる(あほ)

とそこへ。

どっどっがっがっーと我が家の除雪機とは比べもんにならんほどの大きな音。
村の除雪車が前の道路を横切っていくではありませんか。

ぬをぁんと!!

半日かけて汗かいて除雪して道路に捨てた雪を...
でっかい除雪車がが全部我が家の庭に戻しとるやんけ!

 

これで一巻の終わりですわ。

唖然と立ち尽くすことしばし。

それからまた夕方まで雪かきですわ(汗)

こうして白馬の1年が過ぎました。

夏は1日中芝刈り、冬は1日中雪かき、何しに行ったんやオレは。

 

 

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