07.04
順張りか?逆張りか?
ある程度の期間トレードを続けて行くとやがて見えてくる。
大半のトレーダーが最初は訳も分からず何らかの指標を頼りに売買して勝った負けたを繰り返すうちに、やはり最終的には基本に乗っ取ってトレンドに従う押し目買い戻り売りが結果を残せるルールであるものだと分かってくる。
それが分かってくると詳細に正確なトレンド方向を追求し、そして押し目ポイントを知ろうとする。
ここまでルール化出来たらその頃には初心者から脱して中級トレーダーへと成長しているのだが、当然トータルでのトレード成果も現れてくる。
さて今回はここから先の話ですが、月々安定した利益を稼ぐようになると次に気づき始めるのがこのままでの限界である。
トレンドに従う押し目買い、戻り売り(いわゆる順張り)は利益高に限界がある。
人には2種類あって、現時点で結果が出ていた場合に
・更にもっと上をと未来を見ていく人と
・現状の結果に満足して維持に努める人とに分かれる。
会社の経営者なら営業利益が安定し始めた頃に誰もが経験する事ではあるのだが、トレーダーも個人経営者としてそれは同じである。
あなたはどう考えるだろうか?どちらを選択するだろうか?
現状に満足しない前者の方が建設的でかっこいいと思うだろうか。
ただでさえ不確定要素の多い相場の世界でこの上冒険する必要はないと考えて後者を選ぶだろうか。
結論を先に言うとどちらが正解というものはなく、当事者の考え、性格、選択のタイミングで異なるだけなのです。
会社経営の場合は後者を選ぶことは許されない。
それは同業他社との競争に勝ち残る事が会社存続の必須である限り、現状で留まる事はやがて会社の衰退へと辿ることになるから。
一度会社を立ち上げたらその先は永久に登り続ける事だけの選択しかないのである。
トレーダーの場合は違う。
個人経営者であり雇用する者は居ない。
他者(他トレーダー)との競争の中で利益を得ているのだが、相場の基本構造は古今東西不変なものではあるので、どちらの選択でも良い訳です。
では後者を選んだならもう何もない。
ただこの先も淡々とトレードを続けて行くだけだ(笑)
それはそれで決して間違いではないと思う。
安定して稼げることが一番で、利益率は上がらなくても資金を増やすことで利益額をあげていけば良いのだから。
まあプロのトレーダーとなるともう資金量をかけて僅かの利ザヤで稼いでる者ばかりなのだから(笑)
もし前者を選択したら、この先は新たな生みの苦しみが待っている。
それは安定した勝率の順張りではない、もう一つの手法である逆張りルールの構築です。
一般には初心者の順張り、プロの逆張りと表現されたりするがそれだけ逆張りは難しいという意味で使われるのです。
しかし本当に難しいのかというと決してそうではなくて順張りで安定して勝てる中級者になっていれば、逆張りを理解するのもそう難しくはないはずです。
逆張りと言ってもどこでもかんでもWトップに来たから売っていくなどではなくて、たとえ直近の動きからはカウンターを当てる逆張りの様な場面であっても、より大きな流れからはそこがキチンと戻り売りの場所であるなどの見極めが出来ていれば確率は悪くないはずである。
そういう意味ではより大きな流れでのトレンドを把握する必要が加わるので、これまで以上に考える工程が増えてくる訳です。
そういう意味では複雑さが増すので難しいと言われるのかもしれませんが。
逆張りは大きな利を狙いに行くのに用いるのならば、新たなルール構築やトレード判断の増加などの色んな煩わしさがあったとしても十分な見返りは得られるものでしょう。
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