05.11

【Like a rolling stone】④
こんにちは弁財天トレードのオレンジです。
4回目になるこのメルマガですが、多分読者は半分に減ってるかも。
しかしそれでもしつこく僕の話は続きます。
なんでそんなにも過去の自分の事を話すのか?
いい歳こいた男が醜態の過去をさらけるなんてホントはしたくないんです。
でももし読者の中に今がどん底の状況におられる人がいるかもしれない。
そこまででなくても、あなたがこの先大きな成功を目標に進みだそうとしてるかもしれない。
そんな一人でも二人でも僕の体験がいつか役に立つのならこれで僕は救われる。
それだけでこのブログを書いても良いと考えているのです。
さて前回の続き、題して「奇跡が訪れた日」です(笑)
心身ともに疲れ切った毎日、それでもタクシーの仕事を辞めたら、途端に食えなくなるのでやめたくてもやめられない。
毎月給料前になると手の平の小銭を眺めて、これであと何日持ちこたえられるかなぁと。
そんなんでも夢だけは捨てきれない。
いつかまた浮上して大きな成功を掴んでやる!
しかしどう考えたって自転車操業な生活から抜けられるすべもない。
そんなどん底生活が2年近く続きました。
その日もいつものように昼間は観光や一般客を目当てに京都の町中を走り回り、そして夜になると終電に乗り遅れた飲み帰りの長距離客を狙いに祇園の中へ入っていきました。
祇園て行った人は良く知ってはると思いますが、三条通から四条通までの間にクラブやスナックが並ぶ歓楽街です。
昼間は入口の三条から出口の四条まで車なら1分で抜けられるような距離なんです。
この祇園に深夜になると京都中のタクシーがここへ集まってくる。
あの狭い通りにもう4列くらいにタクシーがひしめくのですからたまりません。
どこが最後尾なのか訳わからんし、昼間なら1分で駆け抜けられるような距離なのに夜は一度入ったら1時間は抜けられなくなるのです。
とにかくしんどい。それでも夜はここしか客はいないのだから辛くても祇園に入っていくしかないのです。
1時間かけてゆっくり流して、やっと一人の客が乗ってくれる。
「やったぜ!」と喜んだのもつかの間、1メーターの距離だけの客だったらほんとがっくり。
それでもまだ客を捕まえられただけましなんですね。
1時間流して一人も捕まえられなかったらまたもう1周するのです。
そんなんもういい加減切れてきますよ。
こっちは朝からぶっ通しで働いているというのに、祇園のお姉ちゃんと客がいちゃついてるのを横目で見るとむかむか腹が立ってくるのです。
こいつらおかしい、いちゃいちゃしやがって!と訳の分からん事を考えだすのです。
かつては自分もそうやって飲み歩いていたのに、今はもうそれが許せない光景に思えるのです。
世の中がおかしい、この世界は間違ってるなんて無茶苦茶な思考回路になってる訳です。
心身ともに疲れ切って精神が極限状態になってるのですね。
ネガティブ、不満、イライラのスパイラルです。
医学的にはほとんど鬱と言える状態です。
おかしい、何でオレはこんなにしんどい生活をせなあかんねん!!
そしてついに僕は無意識に叫んでしまったのです。
叫んでしまった?いったい誰に?
飲み屋のお姉ちゃんに?酔っぱらいのおっさんに?いいえ。
そうそれは神に対してです。
もともと信仰心はある人間でした。
特に宗教なんてのはどうでも良いのですが、なにかしら漠然と宇宙のパワーというか神の存在を信じているヤツでした。
そんな人間が恐れ多くも(笑)神という存在に対して、なんと罵倒してしまったのですね。
もう完全な罰当たりですよこれは。
「このやろー!お前が無能やからオレがこんな目にあってるんやぞ!!バカタレ。」
「おかしいやろ?何とかせいよアホ!」
恐れ多くも神に対してこんな言葉を発してしまったのです。
もう罰当たりです、こんなん完全に罰当たりです。
こともあろうに神に怒りをぶつけてしまった。
ここまで我慢して読んでくれたあなた、本当にありがとう。
そしてお待たせしました。ここが一番のハイライトです。
人生は決して浮世ばかりではありません。
悩むこと壁にぶつかること、もしかしたらどん底に落ちることだってあるかもしれない。
僕のようにジェットコースターに乗った人生は急激落下をしてしまい暗闇に落ちて周りが見えなくなってしまった。
しかしそれでも生きていかなければならない。
しかし明日の光が見えない、どうやっても光の世界に戻る術がない。
極限まで追い詰められた生活から陥った精神状態で、終に人としてやってはいけないタブーを犯してしまったのです。
そもそも日本人はそんなに宗教ガチガチの人は少ないほうですよね。
中には神なんて全然信じない人もいたりして。
そこいくと欧米人は違いますわな。
TVでグラミー賞の受賞なんか見てたら、もう受賞者全員が必ず「神に感謝します」と言うてますよね。
常に神の存在と共に生きてる感じです。
日本人がどこかの公の場で「神に...」なんて聞いたこともない。
まあ大体の人は初詣に神社に行ったり、苦しいときの神頼みなんて言って、お賽銭100円ポーンと投げてパンッパンッなんてやってる位のもんでしょう。
それでも神さんに対して流石に罵倒することはないと思うんです。
そんなんやったらどこかで罰が当たるんやないかと無意識に持ってると思うんです。
そんな恐ろしい事をやってしまったんですね。この僕は。
さてどん底の生活苦から最後には全てを神様のせいにして、文句を言うなんてやってしまった、その後の僕はどうなったのでしょうか?
もうどうしようもない更に極地へと陥っていったのでしょうか?
この続きは次回に...引っ張るなよ(笑)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。