2020
08.09

【Like a rolling stone】⑦

PURE LIFE

僕の人生の中でほんま地獄へようこそ!という1年半。

その生活状況から奇跡的に脱出させてくれた宇宙のパワー。
僕はこの力をそのから今日も「神」と信じています。

それこそ死に物狂いの精神状態で本気でぶつかったら、その大いなる力で救い上げてくれる事を僕は生まれて初めて体感したのですが。

何と!奇跡はその1回だけではなく、その時から奇跡の出来事は連続して起こったのです。

 

とにもかくにもどん底の生活から抜け出た僕は、次なる生活の手段である「仕事」を考えました。

あんな苦しい状況でタクシー運転しながらでも何故か次にする仕事は「誰も雇うなんてしないで、一人だけで出来るのが良いな」なんて漠然とは考えていたんです。

どうにもへこたれんヤツやなぁと今も思います。

以前は会社や店の経営ばかりだったから、その時は大勢の人を雇ってました。
アルバイトや正社員も居たのだけど、何が大変か言うて社員教育が一番大変だった。

もう次にする仕事ではそんな煩わしい事を排除したかったのですね。

 

さて考えていたのは「自分一人だけで出来る仕事」これだけでした。
それだけかよ!って、ほんとにそれだけでした。

当時は今の様にインターネットも無い時代、情報なんてどこにも落ちてない。
そんな漠然とした目的だけで何が見つかるというのでしょうかねぇ。

そこでも見えないパワーが答えを与えてくれます。

この先はもうほんまに驚く奇跡の連続です。

 

京都の河原町をぶらついて、ふらっと本屋に入って、何気に手に取った雑誌。

そこに「気学」の記事が書いてあったのですね。

このタイミングでこんな形でヒントをくれるのがニクイ。

ふぅーん、占いか?

その時は気学なんて全然知らんわけで、ただ偶然に目にしたもんやったのですが。
これが今日の僕に大きな影響を及ぼしてくれるスタートとなるのです。

なんか雑誌の記事にやたら気を引かれる自分が居たのです。

気学は他の占星術とは違う、方位を使う事で自ら運気を変えていく学問である。

おお!これは凄い。なんて積極的な学問なんだ!
よっしゃこの気学ってやつをオレは仕事にするぞ。

まぁなんて単純と言うかバカなんじゃねえの?こいつは。
関東風に言うとこんな感じですかね。

関西弁でいうと、なんやこいつあほか!になります。

京都風だと、まあ変わったお人ですなぁあんたは...と柔らかくけなす。

でも決めたんです僕は。その時に気学の先生になるんだと(笑)

 

はいこれでもう次の仕事は決まったわけで。

いやちょっと待てよ、そんな簡単に仕事決めてええんかい!と賢明な読者(いるのか?)は思われるでしょうか。

これでええんですよ。

何気ないふとした出会いがもたらしてくれた物は、きっと大きなパワーの仕業なのですから。
なんて今でこそ胸を張って言うんだけど、まあ当時は何も考えてないというか。

 

再びさて、気学の先生になる言うたかて実際には何をしたらええの?

これが次に神が与えてくれるステップなんですわ。

そうや気学の先生になるんやったら、気学の先生に弟子入りしたら良いんだ。

オレって中々冴えとるのう...えっそんなん誰でも考えられる?

しかしそうなると気学の先生なんて人は何所に居るんかいな。

何しろネットも無い時代、今でこそ気学とか風水とか誰でも知ってはるけどその頃は誰に聞いても「気学、なんじゃそらどんな楽器や?」とか「大学にそんな学科あるんとちゃいますか」とか皆その場の適当な答えで茶を濁すだけ。

そんな時これまた、たまたま友人と酒飲んだ時にそいつが言いよったんですわ。

「なんやオレ気学の先生知ってるで」
「この間その先生に占ってもろたわ」
「その人のとこ行ったらどうや」

これですわこれ!正に神様のお告げ。

店のBGMにはサイモン&ガーファンクルの「明日にかける橋」が流れていました。
古い!!

僕はその曲に酔いしれながら、明日に向かう自分に酔いしれながら、気学の弟子入りを決心したわけです。

どうしやはったん?この人...

 

その翌日、いや翌々日やったか(そんな事はどうでもええ?)僕は先生の住所を書いた紙を握りしめ新幹線に飛び乗って、気づいたら東京の青山まで来ていた。

およそ青山のイメージとは正反対の純日本風の家。
師匠宅の玄関まで来て、そこで何のアポも取らずに来てしまった事に気づく(今さらかよ!)

 

 

 

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